山葵
垂れた水の傍に、寄り添う影ふたつ
いつかの白い丘のてっぺんから街を見渡せば
君とはぐくんだ記憶のかけらが僕を襲う
息を吐くように嘘を吐いて、得るものがなんだっていうの?
わたしはかみさまなのよ、ねぇ、わたしのいうとおりにして?
女王様はひとり鏡に向かってこう言うの「ねぇ、こうすれば救われるのよ」 でも・・

手からするりと離れた赤い風船が二度と戻ってこないように、
君と僕も前の君と僕には戻らないし、女王様から離れたひとたちも、もう、戻ってこない。